マンション、ビル等の大規模改修工事は、およそ12年に一度、必要になります。しかし、一度の修繕工事で耐久性が高い修繕工事ができれば、その後の修繕工事のご負担を抑えることができ、建物の築年数が増すごとに増えていく修繕積立費用のご負担を軽減することができます。
また、『修繕工事』だけでは建物の資産価値を上げていくには限界があり、リニューアル工事等も踏まえた『改修工事』も視野に入れていく必要があります。
当社では、オーナー様、管理組合様、居住者様にとって一番ご満足いただける大規模改修工事をプランニング・施工いたします。
定期的な大規模修繕工事において、最適な施工内容、施工方法を採用するためには、この建物診断調査は非常に重要な役割を果たします。
建物の現状を正しく把握して、今修繕するべき点、将来的に修繕を行う点を明確にし、長期的な目線での修繕プランをご提案致します。
建物診断調査においては、専門の資格を持ったスタッフが関わり、目視調査、打診調査、付着力試験、中性化テストなど複数の項目で調査を実施。現状を正しく把握していきます。
仮設工事は、事故を未然に防ぐうえでは最も重要な工事で、作業員の詰所や資材置き場などの共有仮設と、建物の周囲に仮設する直接仮設があります。
建物を囲む直接仮設においては、塗料やホコリ等を飛散させないためのメッシュシート、外部の方の侵入を防ぐ、侵入防止柵やオートセンサーライトなどの設置も行います。
共通仮設
侵入防止策の設置
センサーライトの設置
下地補修工事は、コンクリート躯体、壁などに発生したひび割れを補修する工事で、仕上の塗装工事、防水工事よりも重要度は高いと言えます。
建物の構造上の特徴や劣化状態を把握しながら最適な工法で施工していくため、技術者としての力量が求められるところです。
コンクリートはこのひび割れから劣化が加速度的に進み、雨漏りなどを経て必要な耐久性を維持できなくなります。この下地補修の良し悪しは、のちに建物の寿命も左右する大切な工程です。前述の建物調査診断と合わせて、慎重に、丁寧に、施工していきます。
外装にタイルを使用した建物の場合は、タイルの補修工事も行います。経年に伴い、タイルの浮きやひび割れなどが発生すると、最終的には剥落による物的、人的被害に至ることもあります。よって、タイル補修工事の際は、剥落安全性を最優先で補修工事を行います。
全面打診で劣化状況を見極め、タイルの張替え、アンカーピンによる固定など、最適な工法を選択していきます。また、タイルの浮きや剥がれの原因として、タイルの張替えを行う場合には同じタイルの在庫が無い場合は同等の代替品、またはタイルの見本焼きもご確認いただけます。
タイル部分張替え工法
アンカーピンニング
樹脂注入工法
MGアンカーピン工法
塗装工事は、前述の建物調査・診断において、既存の塗料が建物の躯体との付着強度を測定します。そのうえで、十分な付着強度がある場合には重ね塗りを、付着強度が不足している場合は現状の塗料を除去して塗装しなおします。
塗料に際しても、目的に応じて『修繕期間を長くする高耐久塗料』『遮熱塗料』『安全性の高い自然塗料』などを選択します。そして、塗料本来の性能が発揮できるよう適切な使用料、施工方法を遵守し、高耐久の塗装を行っていきます。
超高圧温水洗浄
外壁の汚れや塗膜をはがれやすくし、作業効率が向上。従来の洗浄用薬品の使用を大幅にカットし、環境負荷を軽減。
超速硬化ウレタン塗膜防水
10時間かかるものが、塗装後3分で降下し、1日での仕上が可能になります。複雑な形状にも施工が可能です。
外壁塗膜剥離
圧力だけに頼らず、温水を組み合わせ、効率的かつ正確な施工を実現。有機系塗料などもスピーディーに落とせます。
鉄部塗膜剥離
超高圧水にて、鉄部等の塗膜の除去(1種ケレン程度まで)を行います。従来より超節水型で、わずかな水量で施工可能です。
マグネット工法
どんなタイプのドアも安全に乾燥させることができます。塗装工事の際に、扉・枠を閉めることが可能になります。
機能性塗料
遮熱性能の高い遮熱塗料や、自浄作用の高い光触媒塗料、有機溶剤を使用しない安全な塗料など、各種ご提案します。
マンション等の躯体のほとんどはコンクリートですが、コンクリートは水に弱く、コンクリートの隙間からの雨漏りが発生し、同時にコンクリート躯体そのものが腐食していきます。
それを防ぐうえで、修繕工事でも重要度の高いものが防水工事です。
防水工事には様々な工法があり、お客様のご要望、建物の特性や状態など総合的に勘案して最適な防水工法を選定してご提案しております。
中でも、当社が特許を取得しているエバープロロング工法は、従来の工法と比較しても耐久性に優れ、かつコストも抑えられるため、状況に応じてご提案させていただいております。
各種防水工事対応
私たちの住む日本は、地震に対し避けて通れない場所に位置しています。そのためマンション・ビルの長寿命化を行う際の大きなポイントは「耐震性能」です。分譲マンションでは特にその対策が遅れており、マンション管理組合の立場としては追加の補修予算を工面することが難しいということだと思います。
万一大きな地震が発生した場合、一番大切にしたいのは人の命です。また、建物の被害も少なければと願います。そのためにも耐震改修を行っていただけるよう、私たちは必要かつ最小コストになるようなプランをご提案致します。
耐震工法の一例
耐震壁
鉄骨ブレース
包帯工法
根巻き補強
PCアウトフレーム工法
大規模修繕の最終的な目的は、「資産価値の向上」にあります。そのために最新技術と工法を駆使し、品質の高い施工で建物を保護するだけではなく、資産価値を高めるのに大きく役立つリニューアルのご提案も行っています。
建物の外観の印象を変えるのが、全体の色、材質です。また、エントランスは重要で、改築や内装を行うことで全体的な印象が大きく変わってくる特性を持っています。建物全体のイメージを一新できるフルリノベーションから、エントランスだけのリノベーションなど、どのような範囲でも行っております。
外装リノベーションのご提案例
現在のマンションの外観
ご提案プランA
ご提案プランB