大規模修繕をしないことは可能?
大規模修繕工事をしなくても良いのか。という疑問について今回はお答えしていきたいと思います。まず結論から言いますと、大規模修繕は必ずしなくてはいけないという義務は課せられていません。そのため、大規模修繕を行わないということ自体は可能です。
しかし、大規模修繕を然るべき周期で行わないと様々なトラブルが起こってしまいます。今回はそんな大規模修繕の必要性について理由や事例をもとに解説していこうと思います。
大規模修繕をする理由
まずは大規模修繕の必要性について行うべき理由を挙げていきたいと思います。皆様に一度理解していただきたいのが、この大規模修繕工事は、劣化してしまった部分を補修する工事というよりも、現在の状態からさらに改良するための工事です。
すなわち資産価値を向上させるための工事になります。もし仮に、所有されている車などをメンテナンスをせずにそのまま使っていると、その車としての資産価値はどんどん下がっていってしまいます。これと同じように建物もメンテナンス及び改良工事を行うことでそのものの資産価値というものが上昇します。
居住者の安心管理
大規模修繕を行うべき理由の一つとして、居住者の安全管理が挙げられます。先ほど述べたように大規模修繕は資産価値を高めるための工事になりますが、それと同時にそこに暮らしている居住者の安全管理、満足度も向上させていく必要があります。
雨水の侵入であったり、風が差し込むなどといった日常に支障が出てしまうトラブルが起こってからは手遅れになってしまうからです。そうなると住民の不満が溜まってしまい、管理者との間でトラブルになってしまったり、悪評が広まってしまうなどの悪い影響が大きくなってしまいます。
改修工事を行うため
大規模修繕工事には先ほどもお伝えした通り、現状のものをさらによくするという意味も含まれています。
そのため、建物に新しい設備等を導入するなどといった改修工事を同時に行うことも可能になります。例えば、エントランスに高齢者や障害を持った方に向けたスロープを設置したり、24時間配達が可能な宅配ボックスを設置するなど、居住者の生活水準を上げてあげることもこの大規模修繕工事を行う大きな理由と言えます。
しないことで起こるトラブル
ここまで大規模修繕を行う必要性について解説して来ましたが、続いては行わないことによるトラブルについて解説していきたいと思います。実施しないでも大丈夫だと迂闊に考えていてはいけません。
外壁の欠陥
まずは外壁の欠陥です。建物の外壁が少し剥がれるくらいならその都度修復すれば大丈夫と考えていると、大きな事故につながってしまいます。
実際に、外壁といってもその欠落する規模は様々です。もし仮に高いところの外壁が剥がれ落ちて下の通行人に当たったとなると大変なことになってしまいます。そのためにも大規模修繕工事で、修復、さらには改良した塗料を使ったりすることでさらに外壁の耐久性をあげるなどといったことも可能になります。
雨漏り・浸水
続いては雨漏りや浸水についてです。冒頭でも少し記述しましたが、雨漏りや浸水は、カビなどの繁殖といった危険性をはらんでいるほか、天井や壁などがもろくなってしまい破損してしまうケースも中には存在しています。
湿気というのはただでさえ生活を大きく左右する指数になるのに対して、雨漏りや浸水などが起きてしまうと一大事になってしまいます。
まとめ
今回は大規模修繕を実施しないことは可能か、また実施しないとどうなるのかについてご説明させていただきました。大規模修繕工事は多額の費用がかかるため、なかなかしたくないという方も中にはいらっしゃるかもしれません。しかしながら所有している財産の価値を向上させるという考え方に基づいて今回の必要な理由とトラブルについて見ていただければ、大規模修繕をする必要について納得していただけるのではないかと思います。皆様の大規模修繕が快いものになることを心から願っております。
さらに株式会社繕では、お客様の大規模修繕に関するご相談を無料で承っておりますのでお気軽にお申し付けくださいませ。