大規模修繕の支払いはクレジットカードが使えるの?

大規模修繕のカード決済

「大規模修繕の支払いはクレジットカードでできるの?」という疑問を時々見かけます。大規模修繕のような多額の支払いになるとクレジットカードでは難しいのではないかと考える人が多いのではないかと思われます。そこで、今回は大規模修繕のカード決済についてお話ししていきたいと思います。

結論から先にお答えすると、「大規模修繕はクレジットカードでの決済が可能です」しかしながら、マンションのような建物になると、オーナーが一人ではなく管理組合で大規模修繕の計画や資金調達などを行うので、誰かの利益になることを考えると難しいため、この決済方法はどちらかといえば、ワンオーナー様向けの内容になります。

目次

カード決済のメリット

それでは、大規模修繕のような大規模な工事を行う際に考えられるメリットについて見ていきましょう。大規模修繕工事は、費用が大きいのでそれに伴うメリット等も存在しています。

1.還元が受けられる
2.手数料の節約
3.クレジットヒストリーが作れる
4.  複数の支払い方法

1.還元が受けられる

カード決済にする上で第一のメリットであるのは、やはり還元が受けられるという点ではないでしょうか。カード会社によって還元の仕方は、ポイントやマイルなどと様々ですが、支払った金額に応じて還元することができるものが溜まっていくというのはカード決済ならではの利点となります。しかし同時にカード会社によって、ポイント還元の上限や仕組みが異なるので、カードにて決済する場合は、お手持ちのカード会社の還元についてしっかりと確認の上使うようにしましょう。

仮に還元率が1%のカード会社で大規模修繕の決済を行なったと仮定して見ましょう。大規模修繕の費用を一戸あたり100万円の工事とし、戸数が120のマンションとしましょう。その場合、その他の費用を除き、工事費用は100万円×120戸になるので、1億2000万円となります。この場合還元率が1%なので、200万ポイントとなります。これを1ポイント=1円で航空会社のマイルに交換できる場合、手数料等はかかりますが実質200万円分のマイルを獲得できることになり、海外旅行などもマイルでいけるようになります。

2.手数料の節約

大規模修繕の支払いを行う際に、振り込みなどによる支払いを行なってしまうと、振り込み手数料が取られてしまいます。これは、大規模修繕の費用に対する金額としては微々たるものかもしれませんが、カード決済の場合はポイントなどによる還元があるのに対し、それも得られずに手数料だけ払うというのは、実際大きな損になってしまいます。

3.クレジットヒストリーが作れる

クレジットヒストリーとは、クレジットカードの利用履歴のことを指します。クレジットカードヒストリーには、クレジットカードやローンなどの契約を行った際の個人情報のほかカードやローンの契約、支払いの状況(延滞等を含む)、携帯電話端末を分割で購入した際の支払い状況などの信用情報といったものが含まれており、よくクレヒスと略した形で使われます。

このクレジットカードヒストリーに大規模修繕のような多額の決済をきちんと行なった場合には、しっかりとしたものを残すことができます。そうすることで、カードローンや、自動車・住宅の購入ローンなどを組む際に信用として扱われることができます。

4.複数の支払い方法

クレジットカードの場合は、1回払い以外にも、2回払いや分割払いの他に、リボ払いやボーナス一括払いといった支払い方法があるというのもカード決済を行うメリットとして挙げられます。

注意点

大規模修繕のような多額の支払いをカード決済を行う場合には何点かの注意が必要になります。その注意点をしっかりと確認した上で、カード決済をするようにしましょう。

まず一つ目の注意点は、保有しているカードの上限額です。こちらについては当たり前だと思われるかもしれませんが、万が一自分の保有しているカードの上限額があり、大規模修繕の費用を支払えない場合には、カード決済以外の方法で支払わなくてはいけません。

例えば、アメックスのようなカードは、一律的な限度額が設定されておりません。所有者の収入や利用実績などにより上限額の変動が可能です。さらに無制限とする手段としては、あらかじめ入金を行うデポジットというシステムを利用する方法もあります。加えて、大規模修繕のような自分の資産の工事に当たるような内容の場合は、資産状況の書類を提出することで、上限額を大幅に引き上げることが可能です。

続いての注意点は、先ほどメリットで挙げた還元の確認です。この還元という仕組みは、カード会社によってそれぞれ異なるため、自分の保有しているカードの還元率や、還元した後の商品にどのようなものが存在するのか、また還元する際の手数料などを確認しておく必要があります。

管理組合の場合

分譲マンションを所有している場合は、オーナーが一人というわけではありません。そのため管理組合が大規模修繕の段取りを行うこととなりますが、その場合は個人のクレジットカードで決済を行なってしまうのは問題になります。管理組合で行うということは、各自で積み立てた修繕費用を自分のカードを使ってある種搾取してしまうことになり、大きなトラブルとなってしまいます。そのため、管理組合などで大規模修繕工事を行う際の支払いをカードにて行うことはお勧めできません。

まとめ

今回は大規模修繕における支払いのクレジットカードによる決済についてご説明させていただきました。大規模修繕工事は多額の出費になりますので、なんとかして費用を抑えたいという方は多くいらっしゃると思われます。しかしその一方で、大事な資産の価値を高める工事に妥協をしてしまうのはどうなのかと思われるのではないでしょうか。そこで、今回説明させていただいたような支払い方法を選択することで、賢くお得に大規模修繕を行うことが可能になります。

なお、株式会社繕では、些細なことから、大規模修繕に関するご相談まで無料で受け付けておりますので、下記のボタンリンクよりお気軽にお申し付けくださいませ。

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