2回目の大規模修繕工事における重要ポイントを総チェック!

2回目の大規模修繕

「大規模修繕を行ったけど、2回目ってどんな感じなの?」

1回目の大規模修繕を終えて、流れや費用感、実施期間について様々なことを経験されたオーナー様やマンションの所有者の方々が、最も気になるポイントである2回目の大規模修繕工事。

1回目の大規模修繕で成功や失敗、改善したい点など色々なことがわかってきたかと思います。今回はそんな1回目の大規模修繕を経て、次の2回目の大規模修繕に対して万全の準備を行えるようにすべき点について解説していきたいと思います。

中には、1回目の大規模修繕が終わってすぐに2回目の大規模修繕について考えてこの記事を読まれて入る方もいらっしゃれば、2回目が近づいてきて読まれて入る方もいらっしゃるかと思います。

しかし、どちらの場合にせよ不安になったりする必要はありません。2回目の大規模修繕に向けて、1回目の経験を活かしながらしっかりとした知識と情報を身につけてより良い大規模修繕工事を行うようにしましょう。

なお、大規模修繕に関する基本的内容からしっかりと知りたいという方は、以前の記事にて徹底解説をしておりますので、下記のボタンリンクより参考にしてみてください。

目次

2回目の意味

ではまず初めに、2回目を実施する意味からご説明させていただきたいと思います。

大前提として、大規模修繕工事は建物の資産価値を向上させていく工事になります。そのため、実施する目安や周期などが設けられていますが、「やらなければいけない」とネガティブになってはいけません。

1回目の大規模修繕工事が終わって、経年劣化したものをまた修復するという概念ではないということです。1回目の工事によって向上した外観や、機能性を2回目、3回目と重ねていく中で、さらに良くしていくのが大規模修繕工事なのです。

お持ちのスマートフォンのように、常にバージョンアップが為され、機能面やユーザビリティが向上していくといったようなイメージになります。

そのため、2回目の大規模修繕工事を行う際は、より建物のこれからについてを考えていかなくてはなりません。1回目の大規模修繕を行なった結果、どのような点がよかったのか、どのような点を改善していきたいのかというしっかりとした分析も必要になってきます。例えば、「エントランスをもっとバリアフリーな設計にしたい」という機能面のさらなる向上であったり、「外壁をもっとモダンな感じにしておしゃれにしたい」という建物の美観性に目を向けるといった具体的なイメージまでモテると、2回目の大規模修繕としては良い成功が収められるようになります。

ですので、オーナー様や、所有者の方々には是非とも上記のような2回目の大規模修繕の意味を理解した上で、計画を進めていっていただければと思います。

2回目を実施する時期

では続いて気になる方も多いと思いますが、2回目の大規模修繕を実施する時期についてご説明させていただきたいと思います。

一般的に、1回目の大規模修繕は10〜12年での実施が多いです。しかしながら先ほども少し説明させていただいたように、「〇〇年に一度必ずしなくてはならない」といった決まりが存在するわけではありません。そのため、建物の状態などによって時期というのは変化してくるものです。

ですが、だいたいの目安は存在します。基本的には前回の実施から12年ほどで実施するケースが多いため12年をベースに目安が設置されています。中にはそれより短いスパンで大規模修繕を行うことも、それよりあとに行うケースも存在しています。

このように決められた周期の年数はないものの、大規模修繕において目安が存在するのは、計画と修繕費用の管理をする上で指標となるからです。建物の状態を見て行うといってもそれまでの資金などの準備が万全でないと困ってしまいます。ですので大体の次の周期を見据えた上で修繕計画を立てていくというのが大規模修繕における周期の目安をおく大きな理由なのです。

また、大規模修繕における周期については他の記事にて細かく取り上げておりますので、周期についてもっと詳しく知りたいという方は、以下のボタンリンクより読んで見てください。

注意すべきポイント

ここまで2回目の大規模修繕における意味や、実施する時期について触れてきましたが、ここからは2回目の大規模修繕において注意すべきポイントをいくつか挙げていきたいと思います。大規模修繕において注意すべきポイントにつきましては、今月の別の記事にてまとめておりますのでそちらからお読みください。なお、このセクションではあくまで「2回目」における大規模修繕の注意すべきポイントを取り上げていきたいと思います。

修繕積立金

まずは、費用面についてですが、1回目の大規模修繕を終えてひとまず落ち着いたと思ってしまいますが、次の大規模修繕に向けて注意すべきなのは、すぐに次の修繕費用を積み立て始めるということです。修繕積立金の管理がおろそかになってしまうと、せっかく2回目の大規模修繕でさらなる向上を目指そうと思っても、なかなかイメージ通りの大規模修繕を行うことが困難になってしまいます。ですので、1回目の大規模修繕が終わったら、なるべく早めに次の大規模修繕の修繕費用の計画を練り直して、修繕積立金についてしっかりと考えて実施していくようにしましょう。なお、修繕積立金に関しても、別の記事にて取り上げておりますので参考にしてみてください。

先延ばしにしない

2回目の大規模修繕について気になっている方の中には、「2回目を行わずにそのあとにやればいいのではないか」と考えてる方ももしかするといらっしゃるかもしれません。しかし、大規模修繕は先延ばしにしてしまうと、その次に実施する際に膨大な費用が発生してしまうケースが多いです。何度も言いますが、決められたものではなく、建物の状態を考えて向上していく工事ですので、先延ばしにしてしまうと、居住環境も資産価値も落ちていってしまいます。そのため2回目の大規模修繕を行う際には、先延ばしにしないということをしっかりと覚えておいてください。

設備の機能向上

1回目の大規模修繕では、設備面よりも基本的な修繕工事を行う場合が多いので、なかなか設備の最新化や機能面の向上という工事をすることはあまりありません。短く見積もっても10年ほどのスパンで行う大規模修繕ですので、その間に既存の設備が大幅な進化を遂げていることが多いです。そのため、設備の向上は環境を大幅に改善してくれる可能性が非常に高いのです。また、1回目の大規模修繕でしっかりと修繕した部分の中には2回目にそれほどのコストがかからない部分も出てくるので、設備の機能向上に目を向ける余裕が出てくるかと思います。

ニーズの反映

2回目の大規模修繕でのメリットは冒頭でも述べたように、イメージを持って臨めるという点です。ですので、「次の大規模修繕の際にはこのようなことをしてほしい」といった居住者のニーズなどを反映させることができます。2回目の大規模修繕が近づいてきたタイミングで、居住者がどのような工事をしてほしいのか、どのような機能を追加・向上させてほしいのかというヒヤリングを行うというのも大事なポイントになります。

まとめ

今回は2回目の大規模修繕についてご説明させていただきました。

1回目の大規模修繕が終わって、すぐに2回目を考えるのは少ししんどいなと感じる方も多いと思われます。実際のところ、これから早くても10年先のことになりますので、それほど終わってすぐに神経質に考える必要はあまりありません。しかしながら何度も申し上げている通り、イメージを持って計画を進められるのは、1回目の経験があるからこそです。1回目よりもさらに良い工事をという意識を何よりも持って取り組むことが2回目の大規模修繕工事を成功させる最も大事なポイントとなるでしょう。

なお、株式会社繕では、些細なことから、大規模修繕に関するご相談まで無料で受け付けておりますので、下記のボタンリンクよりお気軽にお申し付けくださいませ。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次